ハワイ最大の淡水湖が蒸発! …はミスリードな気がする
ハワイ最大の淡水湖が数時間で蒸発
知っている人も多いと思いますが、
キラウエア火山の溶岩が流れ込んだ影響で、
ハワイ最大の淡水湖グリーンレイクが蒸発して
無くなってしまったそうです。
湖が蒸発…。
改めて自然界の大きさを感じさせられるニュースですね。
で、このニュースなのですが、
間違ったことは何も書かれていないと思うのですが、
ちょっと引っかかるのです。
それは「ハワイ最大の淡水湖」という表現です。
ハワイ島に淡水湖は2つしかない。
繰り返しますが、
間違ったことは何も書かれていないと思います。
ただ、調べてみたところ、
そもそもハワイ島に淡水湖は2つしかないようです。
んー…。。
さらに、グリーンレイクの水深約200フィート(61m)は
どの記事でも強調されているのに
あまり湖の面積に触れている記事が無い。
ということで、Googleマップで見てみたのですが、
直径100メートルもない…。。。。
んー…。。
もちろん、面積が小さかろうが、
ハワイ島に淡水湖が2つしかなかろうが、
自然界の脅威を示す大事件です。
また、ここでの「ハワイ」は「ハワイ諸島」を指しており、
「ハワイ諸島」だともう少し淡水湖があるのかもしれません。
とはいえ、ちょっとミスリードになる気がするなぁ。
読者の目を引くために、
多少の誇張表現は仕方がないとは思いますが、
このニュースがもとでハワイ旅行を取りやめた人や
痛手を受けた旅行会社のことを考えると、
なんだかなーという気持ちになります。
湖の蒸発はよくあるのか?
ちなみに湖の蒸発ってよくあることなのでしょうか?
少し気になったので調べてみました。
ボリビアのポオポ湖
ボリビア中西部にある「ポオポ湖」という塩湖は
2016年頃に干上がったそうです。
ポオポ湖は「チチカカ湖」という水源があるのですが
気候変動のせいか、流入量より蒸発量の方が多く、
徐々に、徐々に干上がっていったようです。
南米ボリビアの高所にある塩湖「ポオポ湖」が完全に干上がっていた - 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー
■Before
■After
(※写真はいずれもリンク先の記事より)
こちらの記事も紹介。
珍しい事例ではあるものの、あるんですね。