たった1つの「正しい情報」

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「結果よりも過程を重視」を作り上げるのは誰か

日本サッカーは「プロセス重視」?

先日のサッカーの親善試合、日本vsスイスの試合ですが、
残念ながら0-2で負けてしまいました。
ワールドカップ直前の残り少ないテストマッチということで
注目度が高かったですが、勝てなかったこと、
1点も取れなかったこと、連続での複数失点であること等から、
あまり評判はよくないようですね。
 

個人的にはせっかくの「3-4-3」へのチャレンジが
たったの一試合で「4-2-3-1」に戻ったことが残念でした。

また、バックパスやゴール前でのパスが多い点も含め、
何が何でも勝とうという「がむしゃらさ」を感じなかった点も
残念でした。

 

もちろん、選手/監督は全力で勝ちに行っていると思います。
では、なぜ「がむしゃらさ」を感じなかったのか。
そんなモヤモヤを抱えているときに以下記事を見つけました。

russia2018.yahoo.co.jp

面白い記事なので是非全文読んでみてください。
今回関係する部分だけを要約すると、
・日本人は「醜く勝つぐらいなら、美しく負けた方がいい」を
 美学として捉えている。
・サッカーでも、他の国は「勝たなくてはダメ」と考えているが
 日本人は過程にこだわり、勝つことに対する価値観が薄すぎる。
・世界で結果を残すためには「腹をくくること」が重要

 

なるほど。確かに私が「がむしゃらさ」を感じなかったのは
『自分たちのサッカー』というプロセス重視な姿勢が
理由なのかもしれないです。

 

なぜ結果よりも過程を重視するのか?

サッカーに限らず、日本人はプロセス重視が多いと思いますが
別にプロセス重視が必ずしも悪いとは思っていません。

成果に責任を負うよりも、過程に責任を持つ方が簡単ですし、
メンバーを切り捨てない日本社会を回す上で必要な考え方とも
思っています。 

 

ただ「過程が間違っていなければ、成果は結果論だから問わない」
という考え方は、一流になれば一流になるほど通用しなくなる、
と思っています。

なぜなら、一流になれば一流になるほど、
過程ではなく結果に対して「報酬」が支払われているからです。

 

では、上記にも関わらず「結果よりも過程を重視」が
起きてしまうのは何故なのでしょうか?

 

色んな要因はあると思います。

自分の報酬が「過程」と「結果」のどちらに対して
支払われているのか理解していないことも一因かもしれません。

もっと単純に「結果」に責任を負うよりも、
「過程」に責任を負う方が楽・怖くないからかもしれません。


上記の通り、本人達にも要因はあると思いますが、
同じぐらい大きな要因として「周り」がどちらで評価しているかも
あるのではないでしょうか。

 

つまり、過程重視で評価するのか、結果重視で評価するのか。
周りは一貫性を持って評価しているのか、ということです。

 

例えば、ビジネスの現場において、
結果主義と言いながら、部下のやり方に逐一指摘を入れて
不必要に負荷をかけていないでしょうか、
あるいは、ボーナス査定や昇進についても、
不必要にプロセスを重視していないでしょうか。

結果に責任を負ってほしいのであれば、結果を出そうと
頑張っている部下には、プロセス重視な指摘は避けるなど、
上司にも一貫した姿勢が必要だと思っています。

 

同様に、サッカーでも結果を求めるのであれば、
結果を出すための「もがき」や「チャレンジ」に対して
ポジティブに捉えるべきなんだろうなと思います。

結果を出そうとチャレンジしている内容を
頭から否定してしまうと、それはプロセス重視であり、
周りがプロセス重視に走っていることが、監督や選手に
大なり小なり影響を与えているのかもしれません。

 

「結果よりも過程を重視」を作り上げるのは
我々なのかもしれないですね。

 

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