たった1つの「正しい情報」

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自分の強みに気付くたった1つの方法

3行まとめ

  • 人は自分のことすらも意外と分かっておらず、多くの人は「自分の強み」を言えず、その理由を尋ねると「そもそも強みが無い」という回答が多い。
  • しかし、実際には「強みに気付いていないだけ」で、自分では当たり前に思っていたことが実は強みだったということは多々ある。
  • 「強み」は絶対評価ではなく相対評価なので、自身の強みに気付く唯一の方法は「他者との比較」であり、その機会を多く持つほど自分の強みをはっきりと認識できる。

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自分の強みが分からない

受験だったり、就活だったり、転職だったり、営業だったり、自己紹介の場であったり、評価の場であったり、人生では様々なタイミングで「自分の強み」を聞かれることがあります。

私はそれがすごーく苦手です。

 

なぜ苦手なのか。

  • 強みを分かっていないから?
  • 分かっているけど、表現力が無いからなのか?
  • 表現力もあるけど、強みのアピールが気恥ずかしい?

いえいえ、もっと根本的な話で「強みがない」と思っているからです。

 

「自分のような凡人に強みなんてない!」と思っていますし、「日本だけで1億人以上もいるこの世の中において、堂々と語れる強みを持っている人なんて、いったい何人いるんだ!」とすらも思っています。

 

上記のように、自分自身のことを語れないこと、語れるほどの強みがないことがかなりのコンプレックスでした。

「あー、ダメだなぁ自分」と思っていましたが、友人や職場仲間と話していると「強み」や「専門性」に悩みを抱えている人は思いのほか多いようですね。

 

当たり前に思っていたことが「強み」だった

そんな中、あるお客様の「困りごと」を聞きに行く機会がありました。

 

詳細は書けませんが、ざっくり記載すると、現状の業務に非効率な部分が多く、システム導入を考えているが、100以上の課題があるため、どのようなシステムを作ればいいのか、どのような基準で開発会社を選定すればいいのか分からなくて困っている、という状況でした。

 

まぁ所謂「プロジェクトをどう進めるか?」の話なので、とりあえず

  • 課題を分類して、優先度を付けて、
  • このプロジェクトで達成すべき「目標」を設定し、
  • 上記をもとに、目指したい業務のイメージを描き、
  • システムに求める要件に落とし込む

くらいの流れをざっと話しました。

 

その結果、お客様の中で頭の整理が出来たのか、大変感謝されました。

「ようやく、先が見えた。これで次に進める。」と。

 

個人的には先進的な話をした訳でも特殊な提案をした訳でもなく、業界的に言うと「当たり前」の話をしただけでした。

しかし、その「当たり前」はお客様にとって「当たり前」ではなく、実は私は「プロジェクト管理」という視点で強みを持っていることに気付いたのです。

 

「強み」は必ずある。そしてそれは他者との比較でしか気付けない

この経験を通して私は2つの教訓を得ました。

1.それぞれ異なる人生を歩んでいる以上、「強み」は必ずある

なぜ自分にとっての「当たり前」が、他者にとっては「当たり前でない」ことがあるのか。

それは、自分と他者が異なる人生を歩み、異なる環境下で、異なる経験を積んできたからです。

「自分は平凡な人生しか歩んでいないから…」と思う人もいるかもしれませんが、たとえ「平凡であっても」必ず誰かとは違う人生であり、必ず異なる経験を積んでいます。

 

自分では「当たり前」で「強み」だと思っていないことであっても、人と異なる経験を積み、人と異なる人格形成をしている以上、そこには「特殊性」があり、その特殊性は何かしらの「強み」を作り出しているということなのです。

 

2.自問自答しても「強み」に気付くのは難しい

ではその「強み」にどうやって気付くのか?

 

強みが「絶対評価」ではなく「相対評価」である以上、他者との比較からでないと「強み」には気付けないと思います。

そして、その比較は「様々な環境下」の「存在する誰か」と「具体的な比較」を行う必要があります。

 

私は自分の強みを考える際、なんとなく「自分が優れているところはどこだろう」と探していました。つまり、具体的な比較ではなく、"見えない誰か"と比較していたのです。

その結果、「自分はXXが優れている…、でも、自分よりすごい人なんていくらでもいるしな」を繰り返し、「日本だけで1億人以上もいるこの世の中において、堂々と語れる強みを持っている人なんて、いったい何人いるんだ!」となっていました。

 

しかし、本来の強みはちゃんと「実在する誰か」と「具体的に」比較しないと出てこないものであり、かつ、出来るだけ異なる業界/異なる環境下にいる「誰か」と比較しないと辿りつけないことなのだと思います。

 

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