新駅名は「高輪ゲートウェイ」!⇒実は「山手線」は存在しない路線!?
3行まとめ
- 2020年春に田町~品川駅間に出来る新しい駅の名称が「高輪ゲートウェイ」に決まった。
- ちなみにその新駅が出来る山手線、環状線なのに「始点駅」と「終点駅」が存在し、それぞれ「品川駅」と「田端駅」とのこと。
- もっと衝撃的だったことは「田端駅~品川駅間」に「山手線」という路線はないということ。知らなかった…。
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2020年春に開業!山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」
2020年春に田町~品川駅間に出来る新しい駅の名称が「高輪ゲートウェイ」に決まったそうです。
駅名の由来は以下の通り。
この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っています。新しい街は、世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指しており、新駅はこの地域の歴史を受け継ぎ、今後も交流拠点としての機能を担うことになります。新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全体の発展に寄与するよう選定しました。
へー。
ちなみに今回の駅名は公募だったのですが、上位は以下だったようです。
第1位 高輪(たかなわ)
第2位 芝浦(しばうら)
第3位 芝浜(しばはま)
JR東日本:田町~品川駅間の新駅の駅名決定について
http://www.jreast.co.jp/press/2018/20181201.pdf
うーん、山手線の駅名と考えると、上記3つの方がしっくりくるんだけどなぁ。
ちなみにですが、この山手線の新駅名称が発表された12月4日(火)の翌日、12月5日(水)に東京メトロ日比谷線の新駅名称「虎ノ門ヒルズ」が発表されました。
「高輪ゲートシティ駅」と比較すると、しっくりくる名前だったようでネットでは「虎ノ門ヒルズ駅」は思わぬ”高評価”になっているようです(笑)。
ネット上では両駅を比較して「虎ノ門ヒルズ駅は立地的にも納得がいく」「高輪ゲートウェイ駅は全力で違和感ありありなのに、虎ノ門ヒルズ駅はほとんど違和感ない不思議」などと歓迎する声が相次いでいる。
山手線の駅名を古い順に並べてみた →その結果…
この高輪ゲートウェイ駅ですが、山手線の駅が追加されるのは随分と久しぶりのことのようです。
ということで、山手線の駅を古い方から開業順に並べてみました。
こんな感じ!
品川 | 1872/5/7 | 明治5年5月7日 |
上野 | 1883/7/28 | 明治16年7月28日 |
新宿 | 1885/3/1 | 明治18年3月1日 |
渋谷 | 1885/3/1 | 明治18年3月1日 |
目黒 | 1885/3/16 | 明治18年3月16日 |
目白 | 1885/3/16 | 明治18年3月16日 |
秋葉原 | 1890/11/1 | 明治23年11月1日 |
田端 | 1899/4/1 | 明治29年4月1日 |
大崎 | 1901/2/25 | 明治34年2月25日 |
池袋 | 1903/4/1 | 明治36年4月1日 |
大塚 | 1903/4/1 | 明治36年4月1日 |
巣鴨 | 1903/4/1 | 明治36年4月1日 |
日暮里 | 1905/4/1 | 明治38年4月1日 |
代々木 | 1906/10/23 | 明治39年10月23日 |
恵比寿 | 1906/10/30 | 明治39年10月30日 |
原宿 | 1906/10/30 | 明治39年10月30日 |
新橋 | 1909/12/16 | 明治42年12月16日 |
浜松町 | 1909/12/16 | 明治42年12月16日 |
田町 | 1909/12/16 | 明治42年12月16日 |
有楽町 | 1910/6/25 | 明治43年6月25日 |
高田馬場 | 1910/9/15 | 明治43年9月15日 |
駒込 | 1910/11/15 | 明治43年11月15日 |
五反田 | 1911/10/15 | 明治44年10月15日 |
鶯谷 | 1912/7/11 | 明治45年7月11日 |
新大久保 | 1914/11/15 | 大正3年11月15日 |
東京 | 1914/12/20 | 大正3年12月20日 |
神田 | 1919/3/1 | 大正8年3月1日 |
御徒町 | 1925/11/1 | 大正14年11月1日 |
西日暮里 | 1971/4/20 | 昭和46年4月20日 |
調査の結果、判明した意外な事実5選!
1.意外と東京駅の開業が遅い
え?東京駅って新しい方から数えた方が早いじゃないですか!
てっきり相当初期に出来た駅だと思っていましたが、日清・日露戦争の影響もあって随分と遅れたんですね。
1896年の第9回帝国議会でこの新線の途中に中央停車場を建設することが可決された。実際の建設は日清戦争と日露戦争の影響で遅れ、建設工事は戦争終了後の1908年から本格化し、1914年12月18日に完成し、同時に「東京駅」と命名された。
じゃあ最初に出来た品川駅は何なんだ?と思い、調べてみたところ、一番最初の鉄道は「品川~横浜間」でした。そういえば歴史の授業で習った気がする…。。
2.西日暮里駅が出来たのは、東京メトロ千代田線の影響
他の駅と比較して、段違いに遅い時期に出来た「西日暮里駅」。その前に開業した「御徒町駅」とは46年も差があります。
何でこんな時期に新駅が出来たのか調べたところ、以下の通りでした。
当駅が開業した理由の一つとして、常磐線の複々線化の影響がある。複々線区間のうち常磐緩行線は綾瀬駅から帝都高速度交通営団(現:東京メトロ)の千代田線に乗り入れることになったため、緩行線しか利用出来ない乗客の便宜をはかるために、当駅が開業したのである。とはいえ、千代田線の駅は1969年12月20日に開業したものの、山手線の駅が開業したのはそれから一年以上遅れた1971年4月20日であった。
西日暮里駅とは (ニシニッポリエキとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
3.「目黒駅」と「目白駅」は同一日に開業!
まぁ他にも同一日に開業している駅はあるのですが、ただでさえ似ている名前の駅が同一日に開業したのは偶然なのか?
結論から言うと…調べてみましたが、残念ながら分かりませんでした。
ただ、代わりにこんなのを見つけました!(五色不動というのがあるんですね。)
東京には目黒・目白の地名が古くから実在する。夏山雑談では目赤・目青も地名であるかのように語られているが[3]、現在の目赤・目青の各不動尊はいずれも引越しを機に名乗り始めており、移転先で地名を残すには至っていない[4]。
4.山手線にも「始点駅」と「終点駅」がある。
山手線は環状線なのに「始点駅」と「終点駅」があるのか?と思う方も多いと思いますが、実は「始点駅」「終点駅」の概念があるようです。
なんと! 始点が品川駅で終点が田端駅なのだ。
んんん??なぜ始点駅と終点駅が全然違う場所なの?せめて隣の駅じゃないのか?
それには驚きの理由があったのです。
5.「田端駅~品川駅間」に「山手線」という路線はない!
????????
どうやらこういうことみたいです。
これには山手線の定義を理解する必要がある。山手線は環状線ではあるものの、路線という視点から解釈すれば品川駅~渋谷駅~新宿駅~池袋駅~田端駅までが山手線の線路であり、田端駅~上野駅~東京駅~品川駅の路線は東北本線や東海道本線の路線なのである。つまり、その区間は厳密には山手線という路線は存在しないのである。
驚きです。東京に10年以上住んでいますが、初めて知りました…。。山手線について、知っているようで実は知らないことも多かったんですね。
本日は以上です。
2018/12/05(水) 総アクセス数:3497