3つのことを知らなかった。結果、起業は失敗した。
3行まとめ
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過去に起業の経験があるが、お世辞にも成功とは呼べないお粗末な結果になってしまった。
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今振り返ると、その主要な原因は3つあったように思える。①お金の稼ぎ方を知らなかったこと、②お金の使い方を知らなかったこと、③世の中を知らなかったことである。
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どれも当たり前のことで、この3つを知らずに起業することは「無謀」である。私もそう思っていた。…失敗するまでは。
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起業…そして、1年で撤退。
私は過去にちょっとした起業をしたことがある。
社会人4-5年目、少し仕事にも慣れてきて、それなりに成果が出始めた時期である。
起業の内容については別途どこかで書くことにしたいが、その結果は散々であった。
残念ながら最初の1年間では200~300万円程度しか稼げず、結局1年で起業を断念した。
「最初の1年で200~300万円」をどう捉えるかは分からない。
もしかすると、そこまで悪くない結果と思う人もいるかもしれない。
ただ、その金額の殆どは「やりたかったこと」ではなく、「稼ぐためにした副業」であり、起業そのものでの収入は実質ゼロに近かった。
本当に語るも恥ずかしい散々な結果であり、誇れることは「1年で撤退した勇気」と「自分がいかに良い人達に囲まれているかを再認識できたこと」だけであった。
3つのことを知らなかった。
振り返っても反省するべきことは多く、枚挙にいとまがないが、上手くいかなかった原因は大きく3つある。
(1) お金の稼ぎ方を知らなかった
社会人を4-5年やっていたが、営業職ではなく、実際に契約や商談の場を経験したことが無かった。
そのため、人は何に対してお金を払うのか、何を判断基準にお金を払うのかを理解できていなかった。
いや、営業職でなくても上記を理解している人はいるので、言い訳かもしれない。
ただただ、単純に「お金や物の価値」に対する感度が低かったのだ。
よくビジネス書で描かれる日本人のように「良いものは売れる」を信じて、肝心な「どうやってお金を払ってもらうか」「お金を払うことに対して、顧客が自分自身をどうやって納得させるか」に時間を割いてこなかったのだ。
(2)お金の使い方を知らなかった
大金を持った経験もなく、お金の使い方を知っていたわけでもない。
その結果、「何にお金をかけて、何にお金をかけないか」の判断が適切に出来ていなかった。
正確に言うと、資金の配分は考えていた。
でもそれは、「自分が持っている手持ち資金」の配分であり、「掛けるべき資金」から逆算できていなかった。
つまり、資金を外から集めるという発想・勇気が全くなかったのだ。
私が参入した分野は、まだ他に誰も手を付けていない領域であり、先行者利益が大きい領域であった。しかし、やろうと思えば比較的誰でも参入出来てしまう分野なのでスピードが命であった。
そのため、いかに初期で資金を注入できるかが重要であったが、そこまで分かっていたにも関わらず、資金を注入できなかった。
(3)世の中を知らなかった
実は、上手くいかないことは始める前から分かっていた。
何故なら事業計画を立てた段階で採算が取れていなかったからだ。
しかし、不都合なことからは目をそらしていた。
「会社を辞めて、その事業にだけ注力出来れば何とかなるはず。世の中、1人でやっている人もいくらでもいるんだし、自分一人の食い扶持くらい何とかなるはず。」
本気でそう思っていた自分をグーパンチで殴りたい。
別に自分の能力を過信していたわけではない。
ただ、「会社」という恵まれた環境にいて世の中のことを分かっていなかったのだ。
「会社」と「社会」は似て非なるものであった。
自分が無知であることを知った。
以上の3つはあまりにも当たり前の話である。
これを知らずに起業をするということは本当に「無謀」だと思う。
自分もそう思っていた。…失敗するまでは。
そう思っていながら、実は分かっていなかった。
自分が無知で、世間知らずということを思い知らされた。
しかし、20代でそのことを知れたことは幸運なことだと思っている。
この経験をもとに次の起業は成功させたいと思う。
2018/08/16(木) 総アクセス数:430